インターネットビジネスやWeb2.0といったものを題材とした講演やセミナーなどに行くと、『日本は8500万人もネットユーザーがいる』『すでにウェブは一般的なインフラになった』等々といった説明がされることが多い。
8500万人というと、老若男女の10人に6人(65%)がインターネットを使っている計算ということだ。
この手の話を聞くと、どうも現実の感覚と少し違うような気がしてならない。
インターネットビジネスやWeb2.0といったものを題材とした講演やセミナーなどに行くと、『日本は8500万人もネットユーザーがいる』『すでにウェブは一般的なインフラになった』等々といった説明がされることが多い。
8500万人というと、老若男女の10人に6人(65%)がインターネットを使っている計算ということだ。
この手の話を聞くと、どうも現実の感覚と少し違うような気がしてならない。
ビジネススキームを考える時に必要な要素の一つが『参入障壁』だ。参入障壁にも色々な要素があるが、その中の一つである『先行者利益』について考えたい。
先行者利益は、先にサービスなりお店なりをはじめることで、「○○といえば△△だな!」といったブランドイメージの定着や、ライバルがいないことでのユーザーの独占、独自市場形成等々が上げられる。
特にウェブの世界では、「先行者利益を獲得して、そのまま独走」といったパターンで勝利を勝ち取ったサービスが多く見られるのだ。
Web2.0という言葉が非常に有名になってきた。それと同時に変な誤解をしていることもある。
その一つが、『Web2.0は、プログラマーが幅を利かせる世界なんだ。』ということだ。
たしかに、Web2.0では、AjaxやRSSといった技術ベースで語られることが多い。また、Web2.0を語っている人達の多くは、技術者なためにそういう印象を受けるのかもしれない。
しかし、Web2.0というのは概念であって、Web2.0=AjaxやRSSというわけではない。あくまでもそれらの技術はWeb2.0的な世界観を演出するためのギミックの一つにすぎないのである。
前回のエントリー(Web2.0は広告収入は稼げない)を投稿してから4ヶ月ほど経った。
Web2.0にビジネスモデルはないのか?など多くのご意見を頂いが、『mixiのバナー表示回数、Yahoo!に次いで2位』というItmediaの記事を見て、感じるところがあったので、再度考えをまとめてみた。
当サイトにアクセスしてくれる人の中には、RSSリーダ経由の方もいる。サイト購読者がウェブの技術やビジネスに興味のある層で、さらに媒体がRSSをデェフォルトで吐くブログであることが更にそうさせているかもしれない。
ただ、最近アクセスログを眺めていると、同じRSSリーダ経由には変わりはないが、「livedoorリーダ」経由が異様に多くなっていることを発見した。
前回のエントリー(逆Web2.0?ウェブ化されない業界その1)で、まだインターネット化されていない業界・業種の中でも「ファッション業界」に的を絞って紹介した。
前回のエントリーで「その1」と書いてから非常に多くの日数が経ってしまったが、「その2」で何を書こうか頭が全然整理できていない。このままだといつまで経っても書けそうにないので、とりあえず吐き出して、意見を伺いながら、修正していきたい。
ちなみに、前回の「ファッション業界」に関しては、各々の方から
「ファッション業界なんてどうやってウェブ化するんだ」
「雑誌が強い媒体はファッションに限らずウェブ化されにくい」
「すでにウェブ化されているんじゃないですか」
など多くのご意見を頂いた。ありがとうございます。
視点によって、色々な意見はあると思うが、私はまだファッション業界は本当の意味のウェブ化はされていないと思っているが、先日からテレビCMでも流れているように、ヤフーとゼイヴェルがはじめた「ファッションウォーカー」のような新しい兆しも出てきている。
金融・旅行・アダルト・通信・本などありとあらゆるものがネット化されている。ウェブだけでほとんどの社会的生活を営む基盤を整えることは、非常に簡単である。
しかし、そんなネット社会においても、いまだにウェブ化・ネット化されない業界・媒体というものが存在する。それは「ファッション」「医療」「政治」「宗教」である。
今年も4月1日に、多くのウェブサイトで「エイプリルフール」にのっとった企画を打ち出した。
大御所のGoogleが出した出会い系サイト「GoogleRomance」やまぐまぐの江頭2:50づくしサイトデザイン「えがえが」、はてなの「はてなお気に入り」などなど、非常に面白いものばかりだ。
まぐまぐは毎年笑わせてくれて、2003年のエイプリルフールネタは脱帽ものだ。
ただ注意したいのが、検索エンジン対策(SEO)だ。4月1日が終わったら、悲劇にならないようにしてほしい。
本日、YahooデベロッパーネットワークにてYahooオークションのウェブサービスがはじまった。
オークションAPIを出すとは正直驚きである。これは面白いHackが次から次へとで出てきそうだ。
こんな面白いAPIが次から次へと出てくると、個人レベルで何でも無料で出来る範囲が益々増えていく。地図にオークション、検索などなど扱えるジャンルは多岐にわたる。ただ、その増加数と共に、グーグルやヤフーといった提供元企業の力も次第に強さをましている。
オープンソースのLinuxやApache、MYSQL、PHPなどのいわゆるLAMP環境はいまや当たり前に誰でも簡単に構築できる。AmazonWebServiceやGoogleAPIなどのウェブサービスを公開する企業も非常に多くなってきた。
こうなってくると、一昔前では何億円もかかっていたプロジェクトが、たった一人の個人が無料で実現可能になってくる。GoogleAPIを使った、○○検索エンジンやGoogleMAPを使った、○○地図サービスなんていうのは、一昔前では個人がやるなんて考えられなかった。
個人が簡単に、企業と太刀打ちできるサービスを立ち上げられる環境になってくると、今までプロジェクトを作って、お金をかけてネットサービスを作っていた会社が進む方向性が気になる。