Web2.0世界はプログラマー絶対主義なのか – 2006年 6月10日

Web2.0という言葉が非常に有名になってきた。それと同時に変な誤解をしていることもある。
その一つが、『Web2.0は、プログラマーが幅を利かせる世界なんだ。』ということだ。

たしかに、Web2.0では、AjaxやRSSといった技術ベースで語られることが多い。また、Web2.0を語っている人達の多くは、技術者なためにそういう印象を受けるのかもしれない。

しかし、Web2.0というのは概念であって、Web2.0=AjaxやRSSというわけではない。あくまでもそれらの技術はWeb2.0的な世界観を演出するためのギミックの一つにすぎないのである。


Web2.0の特徴の一つに「ユーザ参加型のウェブ」が上げられる。

例えば、GoogleMapを使ったみんなで地図を編集できるWikimapiaなんかが良い例だ。

GoogleMapAPIというプラットフォームを作る人。それをマッシュアップする人。そしてこのサイトを使って参加する人の3つの層がある。

ここでメインになるのは、『参加する人』であり、『参加する人』にはプログラムの知識なんてまったくなくてよい。しかし、立派なWeb2.0世界の住人なのである。

いままでの世界(Web1.0)では、作る人と見る人という2つの層しかなかった。Web2.0では、『見る人』より参加する人が多くなって、参加する人がコンテンツを作っていくといわれている。

Web2.0なんてプログラムを書く人が騒ぐことだな・・・。なんて思っていた人も、ぜひ参加してWeb2.0を体験してみてほしい。参加するといっても、『ブログを書く』『RSSリーダを使う』『ソーシャルブックマークを使う』などといった簡単なことである。

そして、便利や楽しみといったものを体験できればと思う。
何度も繰り返すが、Web2.0の主役はプログラマーではなく、サイトやサービスを使う、『参加する人』なのだから。

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