エイプリルフールネタとSEO – 2006年 4月10日

今年も4月1日に、多くのウェブサイトで「エイプリルフール」にのっとった企画を打ち出した。
大御所のGoogleが出した出会い系サイト「GoogleRomance」やまぐまぐの江頭2:50づくしサイトデザイン「えがえが」、はてなの「はてなお気に入り」などなど、非常に面白いものばかりだ。

まぐまぐは毎年笑わせてくれて、2003年のエイプリルフールネタは脱帽ものだ。

ただ注意したいのが、検索エンジン対策(SEO)だ。4月1日が終わったら、悲劇にならないようにしてほしい。


基本的なエイプリルフールネタは、別URLで行われるが、中には今までと同じURL上で、行われる事もある。GoogleRomance(http://www.google.com/romance/)は前者で、まぐまぐ(http://www.mag2.com)は後者なのがわかるだろう。

SEO的に問題になるのは、後者である。

ご存知の方も多いと思うが、ここで検索エンジンの仕組みを簡単に説明すると、

1.検索ロボットがHTMLを収集
2.検索インデックス作成
3.検索結果に反映

と3ステップを大体1ヶ月程度かけて行っている。なので、検索結果をキャッシュでみると「2006年4月5日 13:24:29 GMTに保存された・・・」みたいなことが書いてあると思うが、これは4月5日に1ステップが行われた事を意味している。

で、なぜ同じURLでエイプリルフールネタをやると危ないかというと、偶然にも検索エンジンのクローラーが4月1日に回ってくると、一ヶ月くらい検索エンジンのキャッシュには「ネタ」情報が登録される。



※この図は私が作ったネタ画像です

検索エンジンは内部の仕組みとして、ページ更新頻度や内容も常に見ているとされる。あなたのウェブサイトが「英語教材を売っているコマースサイト」だと仮定して、偶然にも4月1日に「当サイトは閉鎖しました(ネタです)。」なんて書こうものなら、検索エンジンはこのサイトは「英語関係のサイトではない」と烙印を押しかねない。1ヵ月後の収集(ステップ1)で、正常のサイトが収集されたとしても、継続性のスコアが落とされ、検索結果が落ちる事態も予想される。

上記、Google/まぐまぐなどはGoogleから特別にフレッシュクロールといって、ステップ1から3までを短い周期で行ってもらっているが、個人や中小企業サイトのオーナーは気をつける必要がある。ネタが損失につながらないように。。

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