ウェブサービス化は本当によい流れなのか – 2006年 4月1日

本日、YahooデベロッパーネットワークにてYahooオークションのウェブサービスがはじまった。

オークションAPIを出すとは正直驚きである。これは面白いHackが次から次へとで出てきそうだ。

こんな面白いAPIが次から次へと出てくると、個人レベルで何でも無料で出来る範囲が益々増えていく。地図にオークション、検索などなど扱えるジャンルは多岐にわたる。ただ、その増加数と共に、グーグルやヤフーといった提供元企業の力も次第に強さをましている。


ウェブサービスの利点は、簡単にコンテンツデータなどを利用できることであるが、最大の欠点は、そのサービスがいつまで提供されるか分からない点である。提供元企業(グーグルやヤフー)の気分次第?では、明日にも仕様の変更やサービス停止する可能性もある。

ウェブサービスを使ってサービス提供するユーザを、個人レベルと企業で考えた時に、個人レベルでは、このリスクは耐えられる範疇かも知れないが、企業にとってはビジネスリソースたるコンテンツデータ(ウェブサービス)の保障がされないというのは死活問題である。このリスクは計り知れない。

簡単な結論として、使わなければ良いという判断もあると思うが、Web2.0的な流れの中で、何らかの圧力や世の中的な風潮において、使わざるを得ない状況もあるかもしれない。

ウェブサービスは『提供元企業:個人=Win:Win』だが、『提供元企業:企業=Win:Win』ではないかもしれない。受け側のリスクが極端に高すぎるからだ。

今後拡大が予想される、ウェブサービスであるが、現状のようなデータ提供先企業の絶対的な優位な立場は相互拡大を目指すならば、見直されるべきである。

ある程度のサービス保障はされるべきで、一方のみが無料という切符の引き換えに、大きなリスクをとるのは、今後の発展を考えると障壁である。

その点、ヤフーディベロッパーでは、「バージョン管理」という手法を使って、ある程度のユーザ利便性を追求しているので、今後に期待したい。

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