Web2.0時代のアクセスアップ-はてブ(SBM)の集客力 – 2006年 7月19日

ウェブサイトの運営者ならば法人・個人を問わず 『アクセスアップ』 には時代の新旧を問わず、頭を悩ますものである。

色々なところで書かれているのであえて書く必要もないが、アクセス数が少ないことは、どんなに素晴らしいコンテンツを保持していようとも、『ウェブに存在しない』のと同じであり、それゆえ如何にユーザーを集めるか『アクセスアップ』できるかは常にウェブマスターの悩みの種である。

そんなアクセスアップについて、Web2.0という視点で考えてみたい。


Web2.0的なアクセスアップ方法としては、SEOやRSS経由、くちこみ経由といったものがあるが、どれも今まであった導線の延長である。

しかし、『ソーシャルブックマーク経由』のアクセスアップというのは新しい。しかも、日本で一番ユーザー数を誇る、はてなブックマーク経由(通称はてブ)のアクセス数は馬鹿にできないレベルである。

具体的にはてブ経由でアクセスアップできるのは、概ね「最近の人気エントリー」に掲載された時だ。

内容にもよるが、平均して2000アクセス+α程度は上昇する。Yahoo!新着情報の新着オススメサイトに掲載されると大よそ3000アクセス程度上昇するので、それに匹敵することがわかる。

はてブもY!新着も、一日限りで掲載が終了してしまうという点では、同じであり、アクセスアップ効果は両方共、長続きはしない。しかし、はてブのすごい点はこれだけじゃない。少し細かくなるが以下の点で他のアクセスアップと違う。

1.はてブユーザー層のブログ所持率

はてブユーザー層はブログを持っている人の割合が高い。これは、はてなダイアリーがデェフォルトであるからという理由もあるが、それ以上に、ブログを持っている。それゆえ、人気エントリーになった場合は、色々なユーザーのブログで取り上げてくれる。それゆえ、はてブ経由のアクセス数は減るものの、ボディブローのように、個人ブロガーからのアクセス数は増えていく。

2.はてブAPIの利用率の高さ

はてブAPIを使っているサイトは非常に多い。MixClipsもそうだし、その他にも非常に多くのマッシュアップサイトがある。人気エントリーに表示されることはそれらのサイトにも表示されることを意味する。

3.業界人の多さ

はてブを見ている、ネット業界人・雑誌編集者等は非常に多い。それゆえ、はてブで取り上げられるとその他メディアに露出される機会も多くなるようだ。

と、簡単に3つほど上げさせて頂いたが、はてブの特殊な集客効果が分かっていただけると思う。サイトによっては違う傾向のあるかもしれないが、今までに無いアクセスアップ方法であることは確かである。

デメリット?として、はてブで集めたユーザーは一時的ユーザーが多かったり、ギークな人が多いので、広告収入に結びつきにくかったりするかもしれないが、リファラーがSBMということは、今後も増えていきそうだ。

参考:Web2.0は広告収入を稼げない。

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