16時間の働きよりも効率的な1時間を – 2008年 6月22日

会社設立後2ヶ月くらいは、朝8時に起きて9時か10時に出社して26時に帰るという生活を繰り返していましたが、働く時間の割には、最低限(納期を守るくらい)のことしかできておらず、仕事のアウトプットがそこまで増えないし、ほとんど進んでいないことがありました。

会社員時代も個人としてネットサービスを作っていたりしましたが、その時のほうが作業の効率という意味ではよいくらいでした。


会社員時代の作業時間といえば、平日就寝前の1時間や土日の数時間といった空き時間を駆使するくらいのもので、フルタイムでコミットできればこの10倍のスピードは出せるはずと思っていましたが、現実はそう甘くはありません。

単純に考えると、1日16時間フルで働いている状態と、1日1時間だけ作業している状態では少なくとも数倍は差がでてもよさそうですが、なぜそうならなかったのでしょうか。

そもそも管理・営業・事務・経理などの時間が大きく増えたこともありますが、同じ環境にずっといることからくる集中力低下、そして時間が有限であることの意識が薄れていた為にそうなっていたのです。

与えられた時間が1時間であれば、目標を達成するために現実的な方法でベストなアウトプットを出そうとしますが、大きなリソースが必要な決定など、時間内にやることよりも決定内容が重要な状態では、その目標に対して時間は無限に投資できると錯覚して、あれこれと考えて、時間だけが過ぎていく状態となってしまっていました。

現在、これらの対策として、まず帰宅時間を自分の中で明確にし、時間の有限性の確認を行うと同時に、大事な決定でも時間を決め、その範囲で結論を出すようにしています。決断が早ければ、間違っていても取り返せる可能性も早いというメリットもありますし。

そして、作業場所の分散(会議室、会社、自宅)をして集中力が下がらないように努めていますが、同じ場所でずっと作業するよりも、断然効率はよさそうです。

時間があれば、何でもできそうに思っていましたが、時間も使い方を間違うとそうはならないし、逆に工夫次第で仕事の効率は何倍にもなるもんだと改めて実感しました。時間管理云々は色々と意識していたつもりでしたが、まだまだということで、精進したいと思います。

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