作るのが先か、ビジネス化が先か – 2006年 7月8日

ビジネスの常識では、「よいもの作りました、ビジネスになるかわかりませんが」という話はありえないかもしれない。が、ウェブの世界、特にWeb2.0な時代には「とりあえず作ってみました」という流れは当たり前の流れになりつつある。

ただ、個人的によく悩むというか、思うのが、「とりあえずよいもの作ってみました」は本当にありなんだろうか?本当にあとからビジネスはついて来るのだろうか?それならば、先にビジネスを考えてからものを作ったほうがはるかに楽なのではないか?ということだ。


Googleの検索エンジンは「よいもの作りました。そして後からそれにのっかるビジネスを考えました。」の典型である。本当に後から考えたのか?と思えるほどよくスキームができている。

YouTubeもそうだ。まだビジネスは確立していないが、「よいもの作りました。」の例である。はてなもそうである。Mixiもそうである。数えればキリが無い。

今、なにか新しいCGMサービスを考えていたとする。CGMサービスはビジネスになりにくいと言われている。じゃあどうやってビジネスにしようか?と考えていては、先にすすまない。じゃあとりあえずサービスは作ってみよう。ビジネス化は同時のフローで考えようとなるわけだ。ドッグイヤー、ラットイヤーのネットの世界では、ビジネス「だけ」を先に考えていても、スピード感がまったくでない。

やはり、先にユーザーにとって良いものを作ってからビジネスを考えざるを得ないのか。

ただ、良いサービスだけでは人はこない。ビジネスは最初になくてよいかもしれないが、ユーザーを呼ぶための集客手段やプロモーションは周到に考える必要がある。

今のウェブには「流行ってはいないけど、すばらしいサービス」が結構たくさんある。どれも集客がイマイチで人に知られる前に廃れていったサービスばかりだ。よいものを作れば必ず人は来るは少し妄信な気がする。

とりあえず作る。そして集客も頑張る。ビジネスはあとから。。。

カテゴリー:グロースハック