Amazonアドセンスの実力 – 2006年 6月29日

先日、アマゾンがおまかせリンク(TM)ベータ版、通称『Amazonアドセンス』をはじめた。Amazonアドセンスは、サイト内容に沿った商品を自動的に選択して表示してくれるアフィリエイト広告で、GoogleアドセンスのAmazonバージョンという理解で良いだろう。Googleアドセンスのように効果はでないだろうという声が多いので、Amazonアドセンスの実力(効果)を考察してみた。


※具体的にはこののようなイメージ

まず、前提として、Amazonや楽天市場などが行っているアフィリエイトは独自アフィリエイト型に分類される。バリューコマースやA8netといったASPを介さずに直接提携するタイプである。

この独自アフィリエイトの中でも上記2社は『意外と』稼げることで有名だ。理由は両社ともに商品数が異様に多いことがあげられる。ロングテール型だ。

仮にAというサイトがあったとして、Aサイトではphpの本を紹介しているとする。そして、それをクリックしたユーザーがphpの本を買わずに、perlの本を買ったとしても、Aサイトの収入になるのだ。実にこのように、紹介した商品以外の商品での成果報酬の占める率は非常に高いといわれており、商品数の多い両社が稼げる理由がここにあるのだ。

さらに深堀りすると、AサイトでクリックしてAmazonにいったとする。しかも、その時は何も買わなかったのだと仮定しよう。そして、後日、そのユーザーが検索エンジン経由などでAmazonにいって、本を買ったとすると、実はこのパターンでもAサイトの収入になるのだ。クリックした瞬間にcookieが発行されて、ある一定期間は有効になっているので、このユーザーはAサイトの紹介で商品を買ったことになる。cookieの有効期限がある程度長いのも成果報酬が高くなる原因だ。

そういう2つの理由を考えて、少し下品な結論を導き出すと、どんな商品を紹介するかも大事だが、『広告をいかにクリックさせるか』がアフィリエイターにとっては非常に重要になってくる。

# この結論に違和感を覚える方が多いと思うがスルーしてください。。

話をAmazonアドセンスに戻す。Amazonアドセンスは「サイトに沿った商品を紹介してくれる。」つまり、今まで一般的にとられていた様に、自分で好きな商品を紹介するよりも、概ねクリックされる確率は高くなる。つまり、クリックされる数が増えるのだ。

上記、『広告を~』の結論を考えると、Amazonアドセンスは非常に有効なアフィエイトツールであることが想像できる。(尚、もし楽天アドセンスがあれば、商品数の差からいっても、更に高い効果をはじき出すと思われる。)

ただし、現状はマッチング技術がそこまで精度が高くないので、関係ない広告がでることがおおい。今後に期待したい部分はあるが、適当に商品を紹介していて、成果報酬の伸びに悩んでいた方、Googleアドセンスがクリックされない方は、Amazonアドセンスに切り替えて、検証してみるのも面白いと思う。

# Amazonアドセンスの効果が高い事が実際にわかれば、追ってご報告する。

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