SEO的に301リダイレクトは是が非か? – 2006年 5月27日

サイトを移転してURLが変更になる場合、多くのウェブ運営者が「検索エンジン対策」で頭を抱える。

なぜならば、人間の目からみれば、サイトに引越し案内が出ていれば、引っ越したことは明らかであるが、検索エンジンのロボットからすれば、「引越ししました」という文言や、「新しいサイトへのURL」は1テキスト、1リンクにすぎず、サイトを引越したことを理解することができない。

つまり、今までのURLを新しいURLに変更するということは、PageRankや検索順位も新しくなり、GoogleやYST(Yahooの検索エンジン)からはまったくの新しいサイトという評価になってしまい、いままで苦労して集めたリンクやSEO対策が水の泡になりかねないのだ。そんな迷えるウェブ運営者の救世主が301リダイレクトだ。


301リダイレクトはHTTPステータス・コードの1つである。
※HTTPステータス・コードに関してはIT用語辞典「HTTPステータスコード」をご覧ください。

301の示す意味はMoved Permanentlyつまり「恒久的なサイトの移転」を示す。「私のサイトは永久的にこちらに引越しましたよ。」という意味である。家を引越した時に郵便局に新しい住所を登録しておくと、1年くらいは新しい住所に転送してくれるが、あれと意味はほとんど同じである。

この301リダイレクトを.htaccessかhttpd.confなどでサーバ設定しておくと、検索エンジンなどは「ああ、このサイトはこっちに引越したのか」と判断して、PageRankや検索順位などもろもろも引越ししてくれるという便利なものだ。

※.htaccessに「redirect 301 /index.html https://www.web-20.net/」と書くと、index.htmlにアクセスがあったら、web-20.netにリダイレクトされる。

Google自身も「Webmaster向けガイドライン」にて301リダイレクトを推奨しているし、Yahooも「ヘルプ」にて301リダイレクトについて書いている。

このように検索エンジンも受け入れているはずの、301リダイレクトであるが、301リダイレクトにしたがGoogle八分にされたという記事もある。「絵文録ことのは」のサイト移転でGoogleから削除の記事だ。

この記事の影響からか、301リダイレクト設定に億劫になっている管理者も多いはずだ。

しかし、私も最近、301リダイレクトで検索エンジン対策を処してみたが、うまく結果をひきついでくれた。周りの多くのウェブ運営者も301でうまく移行している。つまるところ、301リダイレクトは有効だと考えれれる。

では、なぜ上記管理者は301リダイレクトで八分にされてしまったのだろうか?おそらく、301でなく302でヘッダを返していたか、きちんと301が返っていなかったと思われる。301に設定をしていても、なぜか200OKが返る現象があるらしい。また、metaのリフレッシュではspam扱いされる恐れがある。

サイトを引っ越す時は、View HTTP Request and Response Headerなどで、きちんと301を返しているか確認してから、引越しを行えば確実である。

カテゴリー:技術・開発