ポータルサイトなどという概念は無くなるというのが、Web2.0らしい概念の一つのようだ。
ただ、すぐにはそうならないような気がする。
世の中にはアンチヤフーと言われる人が少なからずいる。私の友人の中にもアンチヤフーは存在する。そんなアンチヤフー友人がY氏である。彼女から聞いた話によると、自分はヤフーというカルチャーが好きではないが、インターネットサーフィンを一巡すると、とりあえずヤフージャパンのトップページに戻ってしまうというのである。
その理由を尋ねると、
・ウェブのリスタート感覚。
・ニュースをとりあえず見るため。
・なんとなく。
という理由らしい。
彼女の例が特殊なのかもしれないが、私はこの行動パターンを見て、インターネット社会にも行動の保守性が出てきたのではないかと思ってきた。
先進的なサービスがあるなかで、ヤフーのような老舗サイトはある種の「お父さん」のような存在で、とりあえず行き着けば安心する空間なのではないだろうか。
また、数年間という短いスパンではあるが、毎日ヤフーというウェブサイトを使うことによって、人々のウェブ行動パターンの一つに組み込まれ、お気に入りの中にある「Yahoo! JAPAN」をクリックするのが習慣になってしまったのではないか。
良いとか悪いとか色々と議論はあるかも知れないが、ウェブの世界でヤフーの存在はこれからも健在なような気がする。