日本にはアメリカから輸入されたネットビジネスが多い。
ブログやアフィリエイト、ソーシャルブックマークやソーシャルネットワークとか。
これらを見ていると、日本で流行るものと流行らないものがあると感じる。そこには国民性やネットに対する考え方の違いが大いにあると考える。
アメリカ人は○○だ!という風にステレオタイプで語るのはよくないが、ここでは平均として考えていくとする。
まず、ブログを例にするとわかりやすい。アメリカのブログは異様にコメントが多い。これはアメリカ人の国民性にある。彼らは、親交のない赤の他人のブログを読んでも気軽にコメントを残していく。「お前の意見に賛成だ。」「それは違う。」「おもしろいね。」感謝から反対意見、他愛もないものなど、色々なコメントが書かれている。日本でも他人のブログにコメントを書くことは多くあるが、やはりそこには一定の敷居の高さがある。
以前にアメリカに行った時に、ホテルのエレベータでいきなりアメリカ人から「今日の気分はどうだい?」なんて話掛けられた。最初は「なんだこいつは?」と思ったが、その体験は2度や3度ではなかった。
日本において、エレベータの中で気軽に「今日の気分はどうだい?」なんて聞く光景はめったにない。
このアメリカ人の気質がブログのコメント数を表していると強く思う。
また、アメリカではブログに本名でコメントや記事を書くことが多い。日本では匿名が常識であり、本名で書く人の割合は非常に低い。日本人がネットは匿名の意識があるのに大して、アメリカ人はネットでも個人の場なのである。これが良い悪いの議論はあるとしても、結果的に本名を晒すことによって、責任あるエントリー(良エントリー)を増やすことと、匿名性に起因するノイズを減らすことに繋がっていると思う。
さて、Web2.0的な考え方でいくと、次世代のウェブは集合知、CGMがメインだということであるが、そこで考えるのが、いわゆるWeb2.0的コミュニティ系サイトの日本での成否である。
意見をすることに、アメリカ人ほど熱心でない日本文化において、どのようにして良いオピニオン(記事・意見・くちこみなど)を吸い上げてプラットフォーム化していくのかということだ。
例えば、Digg.comという参加型ニュースサイトがある。個人的には非常に面白いと考えるが、日本人の気質に合うのか?積極的なニュース発信で意見や支持を問うサイトはどうなのだろうか?と感じる。やってみないとわからないというのが、正直なところだと思うが、日本的な改造は必要であろう。
さきほど、紹介したLife is beautiful/恋はブックマークには次のような意見がある
トラックバックやコメントに変わる、何かもっと自然に足跡を残せるような仕組みを見つけなければいけない。
私も強くそう思う。誰でも情報発信できる世の中だ!といっても、そこにはやはり非常に高い障壁がある。コンピュータリテラシーとは違う、日本的なものだ。
本人には低い障壁に見えるが、他人からはそうでもない『何か』の仕組みが日本的Web2.0コミュニティの解なのかもしれない。
# そういう意味では、それが2ちゃんねるなのかもしれないと後で思った。
# 2ちゃんねるのインターフェースを変えれば立派なWeb2.0サイトになるかも。。
# これはまたいつかのエントリーで。。