ネット業界で組織に所属する意味 – 2006年 2月24日

アフィリエイトなどの出現によって個人でお金を稼ぐことが簡単になってきた。個人の才能次第では、インターネットという媒体を使って、才能をお金として還元することが容易になっている。GoogleAdsenceなどはその代表格である。

才能ある個人が組織を離れて、多く独立していく姿を想像するのは難しくない。ウェブの進化と共にこの流れは加速するだろう。


このような流れが一般的になると、組織(会社)にいることの意味はあるのか?と最近考えることがある。特にウェブ業界の場合は、すべてがネットで完結できる場合も珍しくない。

しかし、あえてウェブ業界だからこそ、組織にいることの意味を考えてみた

1.情報が集まる。

一人でネットの最新情報をかき集めるのは困難だ。RSSリーダーなどの補助ソフトが一般化したとはいえ、個人で処理できる能力には限界がある。また、嗜好も偏りがちである。また、能動的に動かないと情報はまず集まらない。ネット業界で致命的である。

その点、組織や集団に所属していると、情報が個人よりも多くあつまることとなる。受動的な情報も集まる。個人の性格や会社のスタンスによって大きく異なるが、チャンスは多い。

2.モチベーションの維持ができる。

個人で作業をしていると、モチベーションを維持するのが非常に困難である。何か問題にぶちあたった場合にも個人で処理するにはパワーが必要だ。組織という決まった時間の中で働くスタイルではオンとオフの切り替えもしやすく、モチベーションを維持するのは個人よりも仲間がいる分よいかもしれない。

3.アイデアを話す場がある。

何かアイデアを思いついたとしても、それを話す相手がいるのといないのでは、広がりがまったく違う。
個人ではたいしたことのないアイデアも誰かのアドバイスによってすばらしいアイデアに変わることがよくある。

こうして考えてみると、組織に所属する意味も大いにあると思えてくる。ただ、これらの意味がその他のデメリットと比較してどうなのかと言われると、考えさせられる部分はあるが。

ベンチャーと大企業でも違ってくるところではあるが、ネット業界にも組織に所属する意味はあるのではないかと考える。

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