Yahoo Japanが2005年12月2日に、YST(YahooSearchTechnology)の仕様を無償で公開した。いわゆるウェブサービス、APIである。
米Yahooでは2005年の5月頃からYahoo! Search Developer Networkとして検索APIを公開していた。ライバルのGoogleは更に以前から検索APIを公開している。
早速Hackしたのが、はてな検索である。Yahooの検索結果にはてなブックマークに登録されているサイトがあると、そのユーザ数を表示してくれる。
その日のうちのHackにしては結構完成されたものとなっているし、はてなブックマーク利用者にとっては本家Yahoo検索よりも使いたいと思わせるものなのではないでしょうか。
今後は「はてな」に続き、次々とHackされていくことが予想されます。
本題とは少しずれますが、こういったAPIが次々と公開されていくたびに思うのが次のことである。
大手ポータル各社(livedoor,goo,nifty,biglobe,ocn,infoseekなどなど)では、Googleにライセンス料を払って検索サービスを使わせてもらっています。自社で検索エンジンを開発するよりも安くて高性能なので、ビジネス判断として当然のことですね。ただ、APIが公開され、誰でも「高性能なアイテム」を無料で手に入れられるとなれば、話が違ってきます。
今まで
企業→Googleを使った検索エンジン→利用価値
個人→検索エンジンなんてつくれない→?
今後
企業→Googleを使って検索エンジン→?
個人→検索API(GoogleとかYahooとか)+アイデア→利用価値
ウェブサービス普及というのは、中途半端なウェブ企業にとっては非常にやっかいな敵かも知れません。「会社」という組織力をもってしか手に入れられなかった領域に、一般ユーザが簡単に踏み込んでいくことができる世界なわけですから。
そもそもWebとはそういうモノだといってしまえばそれで終わりですが、さらにその流れが加速しています。
※APIが何の略かわかりますか?ふと考えるとわからなかったので、調べてみました。アプリケーションインターフェースらしいです。はい。
関連サイト
・ Yahooディベロッパー