web2.0っぽくなるとSEO対策が困る!? – 2006年 1月25日

web2.0っぽいサイトが非常に増えてきた。ユーザインターフェースもかっこいいサイトばかりである。

便利かつ楽しくてよいことづくめなのですが、ちょっと問題があります。検索エンジンにひっかからないんです。

現状の新規ユーザ獲得手段といえば、検索エンジンなくして語れません。特に物販系サイトだとこの傾向は顕著です。

web2.0時代なんだから、集客手段が検索エンジンなんて古い!それらはCGMを解したレコメンドであったり、RSSリーダーが取って変わるんだ!といくら主張したところで、ユーザー行動に急激な変化はおこるはずはなく、最低でもむこう2年くらいは検索エンジンはウェブマスターにとって重要な集客手段であり続けるでしょう。


検索エンジンにひっかからない理由。それは、Ajaxなどの非画面遷移型のUIは、画面は変わってもURLに変化がないからです。つまり同じURL上の画面内で、ページが変わります。

例えば、ECナビニュースというサイトがあります。Ajaxを使っていて、ページの下までいくと、自動で次の20件のニュースを表示してくれます。

画面はあきらかに変わっていても、URLは「http://hot.ecnavi.jp/」のままで変化していないことが、お分かりになると思います。

既存のやり方だと、「次へ」とかをクリックして、ページが遷移して、かつURLも変わっていたため、検索エンジン側は「違うページに変わった!」と認識し、そのページをクロールしていた訳なんですが、ユーザーのキー入力やマウスアクションによってページが変化する、いわゆるweb2.0っぽいUIは、どれだけ中のコンテンツが変わっていても、検索エンジンのコンテンツ収集ロボットからすれば、まったく同じページであると判定されるのです。ウェブマスターにとって、Web2.0っぽいUIは便利さや斬新さとアクセス数減という諸刃の剣であるのです。

では対策はないかというと一つだけあります。

それぞれのアクション毎にページを用意しURLを与えること(別ページにすること)、またそのURLに対してページのどこからかリンクしてやることです。そうすることで、クロールされます。(検索エンジンに登録されます。)

※まったく同じURLでなければ、動的なURLでも大丈夫です。
例:http://web-20.net/hoge.php?name=3

ただ、これらはあくまでも一時しのぎであり、本来は検索エンジン側が動的なアクションを起こすページもクロールすべきであり、おそらくされるようになるでしょう。

頭の片隅にでも、この特殊な検索エンジン事情をいれておくだけでも、Web設計に役立つかも。

カテゴリー:技術・開発