個人サービスのつくりかた(レシピ風) – 2007年 7月15日

「どんな手順でサービスを作ってるの?」と聞かれることが多いので、レシピ風に材料(どういう道具を使うの?)と手順(どういう順に作るの?)にまとめてみました。

詳しく書くと、非常に長くなりそうなので、まずはざっくりと概要だけ。

レシピ

材料:
ホワイトボード一式/紙/ボールペン/睡眠時間/Dreamweaver/Fireworks/開発用Linuxサーバー/デュアル用モニタ/ノイズキャンセリングイヤホン

作成時間:
平均一週間

簡単な流れ:
アイデア→しらべる→サービスまとめ→プロトタイピング→遷移・設計作成→デザイン→HTML→プログラミング→チェック

1.アイデア

アイデアをどうやって思いつくか?というのはそれ自体が永遠の課題ですが。。個人的には、2系統の考え方があって、1つは「こういうものがあったら便利だなぁ、こういう不便を解消したいなぁ」というユーザー視点からアイデアを思いつくパターン、もう1つは「こういう商材、こういう稼ぎ方、こういうビジネスがある」だからそれをサービスという形(アイデア)に落とし込むとどうなる?というパターンです。

材料:WIKI (単語レベルでも書き込み)

2.しらべる

ひたすらGoogle。同じようなサービスがあるか?言及されたブログはあるか?などを調べます。すでに似たようなサービスが提供されていた場合は、普通に諦めます。。同じようなことをやるのは、色々大変です。モチベーションもわきません。

材料:ここでは特に何も使いません

3.サービスまとめ

どういうサービスでどういう人に使ってほしいのか、サービスの特徴やコアな機能、利用シナリオ、集客方法などをWIKIに書き出します。これを書いていると大体5割くらいは矛盾やアイデア崩れで沈没していきます。。

材料:WIKI

4.プロトタイピング

本当にそんなものが作れるの?という意味もこめて、簡単に動くものを作ります。動き出すとモチベーションがあがるので、非常に大切なフェーズになっています。いけそうな感じがしたら、ドメインを取ります。ここは長々と作業しているとだれてくるので、1日か2日くらいで判断しています。

材料:開発用LINUXマシン

5.仕様・遷移作成

機能を洗い出し、システム仕様と設計を考えます。あわせてページ遷移も洗い出します。1週間以内くらいで作れる量の機能とページ数に落とすのがこのフェーズの作業です。全部作ろうなどと思ってはいけません!

材料:ホワイトボードや紙とボールペン

6.デザイン

タイトルロゴ、ライン、ヘッダー、フッターなど全体的なデザインイメージを作成します。これは手書きではなく、Fireworksを使って行います。いきなりHTML化するのではなくて、ここでデザイン的な要素を先に100%完成させます。デザインは、こだわると抜け出せなり、時間をとられるので、他の人に見てもらったりして、ある程度妥協することをおすすめします。個人的に一番時間がかかるのがこのフェーズ。

材料:Fireworks

7.HTML化

Fireworksを使って作ったPNGから、デザインパーツのGIFに切り出して、HTML化をしていきます。ここはさくっと終わらせます。

材料:Dreamweaver

8.プログラミング

プロトタイピングで作ったものをベースに、デザイン実装などなどの各種開発を行っていきます。デザインまで作ってしまっているので、途中で投げ出すのはキツイと思ってがんばります。コア機能をプロトタイピングフェーズで作りきっていない場合は、もう少し前の段階で並行してこのフェーズは行うことが多いです。この段階まで来たら、内容よりも出すことを何より重視しています。

材料:開発用LINUXサーバー

9.チェックして完成

自分でいろいろとチェックするのはもちろんですが、他の人にも見てもらいます。サービスはリリース時が一番大事なので、わかりにくい箇所や文言はないか?使いにくくないか?などを確認します。行けそうだったり、リリースします。おつかれさまでした。

材料:特にありません

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とこんな感じで、いつもサービス開発を行っています。概要とはいえ、文にするとすごく長く感じられますが、大体1週間くらいが平均開発期間です。

ドキュメントなどは作らずに、基本的にはすべてWIKIにまとめます。WIKIになる前のレベルはホワイトボードに書いてからWIKIにします。あとデュアルディスプレーは作業効率が大きく上昇するので、おすすめです。ちなみに材料に睡眠時間とあるのは、睡眠時間を削るという意味です(笑)

まだまだ改善の余地はいっぱいあると思うので、快適で効率なスタイルを模索していきたいと思っています。

カテゴリー:ライフハック