『Web2.0の謎を解く』という本を書きました。 – 2006年 11月22日

いきなりですが、「意外と知られていない Web2.0の謎を解く(C&R研究所)」という本を書きました。

本の概要としては、題名の通り、「Web2.0という言葉はなんだか次世代のウェブってことでわかったつもりではいるけど、じゃあ具体的になに?っていわれてもわからない」という人を対象に、1ページに1イラストの図解を入れたWeb2.0の解説本になります。

ウェブ業界ではない人でもわかるようにできる限り、初心者視点の解説を心がけました。このブログの内容とは少し毛色が違うかもしれません。

おすすめの人

個人的には 『なんかWeb2.0というキーワードで考えろと上司から言われた非ウェブ業界人』 『Web2.0なんて興味はないけど、大体の概要はつかみたい人』 『実はそこまでWeb2.0について知らなかったりする人』 『Web2.0って一体なんなのか?体系的に細かく知りたい人』 というような方々を想定して書きました。

あまり適さない人

このブログを読んでいただいているようなウェブに興味があり、すでに高いウェブリテラシーをお持ちの方や、Web2.0なんてもう興味ないと思っている方には、すでに知っている内容が多いと思いますので、適さないかもしれません。

内容

体系的にWeb2.0を入門者向けに解説しています。以下が実際の章分けになります。。

第一章 そもそもWeb2.0ってなに?
Web2.0ってなんなの?どこから来たの?という基本から、オライリー氏が提唱している【Web2.0の7つの原則】をわかりやすく解説して、いまのウェブの流れ・変化を紹介しています。(全14節)

第二章 キーワードから知るWeb2.0
Web2.0では「ロングテール」「CGM」「フォークソノミー」などなど色々な難しい言葉がでてきます。それらの中から重要な16キーワードを抽出して系統的に紹介することで、キーワードからWeb2.0を紹介します。(全18節)

第三章 ビジネス最前線のWeb2.0
やはりWeb2.0もビジネスなしには語れません。GoogleとAmazonという二大Web2.0企業がどうWeb2.0的なのか?どうすごいのか?を前半で紹介。後半は日本のWeb2.0といわれる企業にスポットライトをあてます。(全17節)

第四章 Web2.0を体験してみる
【体験】とは、おおげさな言い回しですが、ソーシャルブックマークを使ったり、ブログを書いたり、RSS検索を活用するなどして、Web2.0を体験できる方法は色々とあります。そういった「体感」する方法を紹介しています。(全9節)

第五章 Web2.0の未来
Web2.0が今後どうなるのか?問題はないのか?その問題はどう解決するのか?といったWeb2.0がもたらした・もたらしている・もたらすだろう未来についてまとめました。(全10節)

コラム 5本
※コラムに関してのみブログの内容の焼きまわしとなります。

以上となります。

Web2.0本

本の話を頂いたのは5月くらいで、8月にはすべての記事は執筆完了していました。イラストを起こしてもらったり、原稿チェックを行ったりとしているうちに、最終的な発売は11月22日になりました。

また、執筆開始当時はWeb2.0本というのはあまりなかったのですが、あれよあれよといううちに増えていき、いまでは10冊以上出版されているようです。ただ、ビジネスやマーケティングよりのウェブ業界人向けの本が多いので、純粋なWeb2.0入門書という意味ではまだ少ないのかもしれません。図解入りでわかりやすくなっているはずなので、少しでもWeb2.0や今のインターネットで起こっていることの理解のお役に立てればと思います。

その他

このブログでは、Web2.0ナビといいつつも、Web2.0に関する解説の類は一切なく、いきなりマーケティング的なところや、各種サービスの分析や紹介、Web2.0的なコラムの配信といったように、初期の基礎的な部分はごっそり抜けてしまっていました。そこも何かの方法で考えたいなぁと思っていたので、そういう意味でも個人的には良かったと思っています。

本の詳細な情報はC&R研究所のサイトに掲載されています。

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